ロールアウトINDEXに戻るヤルヤル体験記2009大峯奥駈無泊縦走

大峯奥駈無泊縦走2009.09.16
(吉野山金峯神社〜山上ケ岳〜八経ケ岳〜行仙岳〜玉置山〜熊野本宮大社)
大峰奥駈の中でもっとも好きな場所「太古の辻」・・・
ちょうど中間地点になるのであと半分!と言いたいところだがこのあたりから疲れがでてくる頃、それに加え夜間行動でペースが落ちる
ここからが正に修行僧の気分だ・・・



2006年に出場した
トレイルラン大峯奥駈大会(1泊2日・前鬼に宿泊)でこの修験道を体験後、宿泊しないでまる1日で行けないものか・・・それも単独で!
夜間を想定して何度か下見に通いそしてついにこの日がやってきた!なぜか不安感はなく幼少の頃の遠足気分でワクワクだ!
2009.09.16午前7時00分吉野金峯(きんぷ)神社を出発 何が待ってるかワクワクの瞬間だ 四寸岩山に7時47分 この山頂が意外とキツかった 弥山には出発して約6時間半 13時27分着まだまだ序盤だ
釈迦ケ岳に16時01分着 これから行く山々を見渡す
行仙岳に20時59分 この頃から食欲がなくなると同時に疲れが出てくる 何度も何度も仮眠しようとしたが気が張っているのか数分目を閉じてるだけだった 笠捨山を過ぎ地蔵岳へ23時46分 下見なしで夜ここにに来たらちょっと危険、迷うかもかも
パン、大福は喉を通らずピットインリキッドを無理矢理流し込む!0時23分
玉置神社を過ぎ大森山への登りがきつい!疲れはピークに達するがこのあと急に食欲が出てくる 大森山でパンを食べるとビックリするくらいに体力回復!五大尊岳に5時26分着 ゴールまで残り2時間ちょいナイスビューも手伝ってか登りも下りもいいペースで先を目指せる 金峰神社を出発して24時間57分 無事熊野本宮の大斎原に到着やった〜!



■装備
デジカメ・GPS(予備電池2本)・携帯電話・コンパス・地図・ベル・テーピング用テープ・雨具兼用ゴミ袋・防寒用プチプチ・テッシュペーパー・ヘッドライト・ハンドライト(予備)・お金(帰路のバス電車用)・ハイドラパックリザーバー・水筒(水場で補給用)→軽量のためペットボトルに変更・モンベルキャップ・CWX5本指ソックス・グローブ・シューズ(ゲルトラブーコ)・バック:グレゴリーのミウォック(18リットル)・免許書(遭難時の身元確認用)・夜間行動につき近視メガネ着用
■ウエアー
上:モンベル ウイックロン長Tシャツ・CWXチェスト(インナー)
下:CWXクールマックスロングPRO・CWXショーツ(インナー)

■食料
パン4ケ・大福3ケ・水を入れて食べれる赤飯1ケ・ピットインリキッド4ケ・アミノバイタルプロ4ケ・トリプルカーボ6袋(水に溶かして使用)  途中食欲がなかったため赤飯と大福とパン各1ケは食べれなかった


■その他
足元にプロテクター代わりのテーピングを
笹、バラ、枝などが足首近辺に当たることがありキズまみれになることも。プロテクター代わりにその部分にテーピングをする

シューズカバー

夜露などでシューズ及びソックスまでが濡れることもしばしば水分を含んで重くなるのを防ぐ
9月15日吉野入り後車泊
9月16日吉野金峯神社出発7:00〜山上ケ岳9:50〜弥山13:27〜釈迦ケ岳16:01〜太古の辻16:40〜行仙岳20:59〜笠捨山22:58〜
9月17日玉置神社3:01〜大森山4:36〜五大尊岳5:26〜熊野本宮大社着7:57
9月17日熊野本宮大社9時12分のバス乗車〜JR五条駅13:30乗車〜近鉄吉野口駅14?乗車〜吉野→車で帰路に
9月16日
7時00分:吉野金峯神社を出発

天気予報では雨の可能性はゼロに近い!とのことなので用意していたモンベルULウインドジャケットとパンツはバックから抜き取る。走ることが前提なのでたとえ1gでも軽量は重要だ(万が一の場合は持参のゴミ袋で代用)
7時47分:四寸岩山
8時46分:五番関(女人結界)
9時24分:洞辻茶屋

ここは洞川から登ってくる道との合流地点だ。ここから弥山までは大峰早駆のルートと同じなので迷いの心配はない。
9時50分:山上ケ岳
スタートからお腹いっぱいで苦しかったが少しマシになってくる(持参する食料を削るため朝食を食べ過ぎたのだ・反省)
いつもだとスタートして2時間程でお腹がすいてくるのだが今回はその兆候が全くなかった。早く食べて荷物を軽くしたい気持ちだ。
結局出発してから奥駆道出合まで口にすることはなかった。
11時19分:七曜岳
11時45分:行者還小屋

小屋横を通りかけたと同時にクマンバチの大群に襲われる
逃げる間もなく頭を1ケ所刺される。昨年スズメバチに刺されたので今回で2回目、ちとヤバイ状態だ。
病院に行きたいところだがすぐ下山できる場所もなく今出来ることは先を急ぐことしかない。
結局、大事には至らなかったけど痛みと腫れ熱は翌朝まで続いた。
13時27分:弥山
やや曇りがちなので走りやすいが弥山までの木の階段はいつ来てもキツイ。
13時40分:八経ケ岳
16時01分:釈迦ケ岳
ここで始めて腰を下ろして休憩する。ハチに刺されたことが心配ではあったがここ釈迦が岳までのタイムが思ったより早かったため気合が入る!
16時40分:太古の辻
太古の辻は何度来ても心安らぐ大峰奥駈でもっともお気に入りの場所だ。西陽がまぶしいが気分はさわやかだ。
17時34分:地蔵岳
大峯奥駈道には地蔵岳が2つある。ここは北側の険しくない方の地蔵岳だ。もう陽が沈みかけていた。
18時20分:涅槃岳
18時33分:証誠無漏岳
20時18分:倶利輪岳
この辺りから疲労の製か食欲がなくなりペースもかなり落ちてくる。この調子で最後までたどり着けるのだろか・・・
20時59分:行仙岳
行仙岳を過ぎた頃からからあちこちで動物の鳴き声物音がひんぱんに聞こえてくるようになる・・・
そしてこの夜だけでも何匹の鹿イノシシが目の前を横切ったことだろうか・・・

22時58分:笠捨山
笠捨山山頂すぐ手前の分岐を反対方向に下りてしまって20分程ロスト。よく見れば標識があるのに(夜間のせいか)、でも良く途中で気づいたものだ、我ながら関心!(笑)
地蔵岳:23時46分
地蔵岳の上り下りは岩場クサリ場だ、そして入り組んだ地形のため下見なしのいきなりの夜間行動はちょっと危険と迷う可能性もある。

そしてここから玉置神社までの下りが長い。傾斜は急、それに加え砂地で滑りやすい!ヘッドライトの明かりは完璧ではないがカンを頼りに木、枝を掴み下る!(この頃にはすでに平地でも走る元気がなくなってたので下りが救いだ)

9月17日
3時01分:玉置神社
4時36分:大森山
大森山までの偽ピーク?も手伝ってか疲労がピークに!
しかし大森山を過ぎるとありがたいことに急に空腹と食欲を感じ出す!
そしてパンを食べると全身にエネルギーが行き渡ったかのように体力回復ペースが上がる。


7時57分:熊野本宮大社着
七越峰を過ぎればもうあと少し、熊野川をジャブジャブ渡り本宮大社の鳥居をくぐってゴール!




■終わってみれば
この時のために何度もこの地に通い情報も集めやっと大斎原の鳥居をくぐることができた。
当初予定の24時間斬りはできなかったけど単独サポートなしの拘り自分なりのスタイルでこの奥駈道を駈け抜けれたことに幸を感じることができた

動物の気配を感じながら満点の星空の下をひとり歩く!走る!登る!クセになりそうな初めての無泊縦走だった。


                      k.kato

深仙宿のお堂では修行僧がお経をとなえていた はぁ〜 ヒィ〜 フウ〜
間に合わず乗り遅れではなくシャッターに 熊野川でアイシング 今夜食う
(こんにゃくう)
プチプチマン